「デルフィニア戦記」血沸き肉躍る冒険活劇は宮崎駿の専売特許じゃなかった!

 

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)

 

 どうも、或る本読みです。

 

今から15年ほど前夢中になって読んだシリーズもの。

実家には新書版が全巻揃っていますが

 

お正月ブックオフ20%オフにつられてふらふらと

出かけた挙句、見つけてしまった。

 

中央公論社文庫版デルフィニア戦記

 

1冊100円!!

 

興奮で手に汗握っちゃうよね。読む前からして。1冊100円。

ほぼ全巻揃っていたため、その場にある全てのデルフィニア戦記を買い占めてみる。

 

久々に読むデルフィニア戦記。久々のリィとウォル。

脳内で沖麻実也の絵に変換しつつ読み進める。

 

最後まで読んでいるので筋も憶えてはいるのだが楽しめる。

再読に耐えうる面白さ。

 

貴種流離譚という黄金パターンを踏襲しつつも

枠に収まりきらないキャラクターたちの溢れんばかりの魅力。

 

ここではないどこかから来た

人知を超える能力を持った美少女。

 

精悍で逞しくありながら庶民感覚を身に着けた愛嬌のある王は

玉座を追われた追放の身。

 

王の座を取り戻すべく少女と王様の冒険活劇が始まる。

 

いやあ、宮崎駿ぐらいだと思ってた

血沸き肉躍る冒険活劇を100%の完成度で提供できるのって。

 

続きが気になって気になってしかたがありません。

1日3冊読んだりしている。再読本なのに。

3巻目ではむせび泣いだ。再読本なのに。

 

デルフィニアだけに限らず茅田砂胡さんの本は

読んでいてスッキリするのです。

 

こんなに多様化した価値観の中でも

勧善懲悪を貫いてくれるから。

 

1巻の解説で

ライトノベル畑で小野不由美の「十二国記」ほどの掘り出し物は

そうそうあってたまるか…いやあったよここに!!デルフィニア!!

 

的なノリツッコミが書かれているのにも笑ってしまった。

この2作品が私の青春時代とともにあってくれたことに感謝。

 

さて、続きを読むとしようかデルフィニア戦記

一気読みできることの幸せにも感謝しつつ。

 

今日も活字の波のまにまに漂って参ります。